世間的に最相葉月といえば、代表作の絶対音感
なのだろうが、俺にとっては真中瞳主演の映画
「ココニイルコト」(まだ公式が残ってるよ。)の
原作者という印象である。
この映画は俺のベスト映画の1本である。
今まで最相葉月の本を読むことはなかったのだが
この「熱烈応援!スポーツ天国」は、見た瞬間レジに持って行ってた。
スポーツを観ることにおいて”応援する”という行為は大きな
パーセンテージを占める。



確かに、村松友視氏の提示した”2階席からひっそりと観る”
という行為を否定しないし、俺もかくありたい。
でも神宮のレフトスタンドで、霧降のスタンドで、あるいは
大田区体育館で、声を張り上げて応援するのもまたスポーツの
見方の一つだと俺は考える。
この本に出てくる”スポーツ”というのは
プロ野球やJリーグではない。
スポーツ吹矢、セパタクロー、ラクロス、スポーツチャンバラ
世間がまだほとんど認知していなかった頃の
Lリーグや、都市対抗野球が終わった後に
ひっそりと行われる業種別対抗の実業団”軟式”野球。
ドッチボール、綱引き..etc・etc........。
たとえマイナースポーツでも、そこには必ず
「スポーツ観戦症」にかかった、観客が居る(選手の家族も含めて)。
そんな人たちにアプローチし、応援する人を通してその競技を
堀下げることを試みている。
スポーツチャンバラとかやってみてぇ〜!!!!
この本は雑誌「スポルティーバ」に連載されていたものに、
加筆修正をしたものだという。
サッカーとメジャーリーグしか取り上げない雑誌で
こんな良質な連載してたんだね。