タイトル:戦国自衛隊(新装版)

著者名:半村良

出版社:角川書店(角川文庫)

価格:¥362(in tax ¥380)
フォームを変えたのは、サイトと連動するようにしたから。

先週、日本映画専門チャンネルで見てから
にわかに戦国自衛隊づいてる俺ではある。
ホリさんから「原作は驚くほど短いぞ。」
と教えられ、映画版との相違がかなりあるということも
興味の対象となったので、読んでみる。
ハイ、一気に読了。
いや、小説は小説として面白いわ。
タイムスリップした先が、自衛隊員が生きていた昭和とまっすぐ
繋がっていないというところがミソなんだろうな。
ただ、映画先行で読んでるので、伊庭三尉が千葉真一に
長尾影虎が夏八木勲(映画の当時は夏木勲)になってしまうのは
仕方ないか。
(角川のキャンペーン風にすれば、観てから読んだってことだな。)
(俺としては速水”仮面ライダーX”亮が演じた森下隊員が映画の
オリジナルキャラだったことも驚いた。)
ま、映画は戦国自衛隊でありながら青春映画を作るというのが
目的だったようで、青春ドラマの巨匠、鎌田敏夫が脚本を担当
したのはそのためだ。
つまり映画は、戦術や時代背景にこだわった原作とはパラレルな
存在とはいえる。(マンガもだ)
ホリさん曰く「”戦国自衛隊”という5文字を考えただけでも勝ち」
というのには、うなずくしかない。
原作が書かれたのは1971年。
俺が生まれた年じゃんか。
伊庭三尉と長尾影虎の友情を軸に、歴史流れに飲み込まれていく
自衛隊のメンバー達。
ラストへのくだりは(たとえ、オチが解っていても十分読ませる。)