神宮球場14:00プレイボール。
スワローズVSマリーンズ。
だったが、球場に入るなり
流れたアナウンスが、俺たちの心胆をさむからしめる。

「本日はこのような天候状態のため
試合開始を15:00予定といたします。」

アホではないのか?
たしかに、時間が遅いほうが雨が上がるという予想は
出ていたが、それでも屋根のない神宮でまだ待たせるンかい!!
思わず

「クロアチア戦に間に合わないだろ!!!」

と叫んでみたが、そんなことツユ程も思っていない。
逆にメジャーリーグのように試合開始が5時間くらい
遅れて、ヤクルトからお詫びに番爽冷茶のボトルでも
もらってかえる方が、俺には数百倍、オイシイ。

それもこれも”交流戦優勝”という
初タイトルにかける古田PMの執念だろう。
雨の中、待っている間この冷えた身体を暖めるのは
ツカダンスしかないと俺は思っていた。
他のMファンのように、コンクリの上でジャンプし続ける
事は、俺の古傷の膝が爆発することと同義だ。
条件は一つ。
大塚明がスタメンに名を連ねる事だ。

果たして..........。

8番センター大塚キタ━(゚∀゚)━!!

踊れる、ツカダンスが踊れる。
第一打席は、ダンス前に凡退したが
弟2打席、ついに!!!!
GO!GO!大塚明!!!
以後繰り返し。
第3打席も第4打席も。
里崎の満塁ホームランが出なければ
雨で33分間中断したり、ベニーの追撃弾も出なかった。
雨の中でもマリーンズファンは帰らず






交流戦優勝のために、あれこれと策を尽くした古田だったが
結果、若さが出たと。

「代打、オレ」観たかった.........。

帰りにとある少年が父親に話しかけていた
「今日はデーゲームだよね........。」
そのころ、東京ドームでは、自軍のベンチすら予想していなかった
イ・スンヨプのセーフティー・バントが炸裂していたのである。