秋葉原の街角には警官が立っていて、
警官が恣意的に目をつけた人間に
「ちっちゃい刃物なんか持ってないか、荷物検査させてください。」
というのである。
もちろん任意であるが、任意だから嫌だというのは通用しない。
そうしたら、なんらかの理由をつけて万世橋署へ連れて行こうとする。
逆に「協力するんで、何で俺に声をかけたのか教えてください。」
といっても、絶対に警官は教えてくれない。
警官はこっちには、身分証の提示を求めるが「官姓名を教えよ。」
というと、絶対に答えない。
では、荷物が見たいと言うので、鉛筆の本数から手帳のページ数、
鍵の型番号、さらに携帯のメモリ数まで教えてやったら
「そこまで、されなくても結構です。」というのである。
警官は、協力しない国民は嫌いだが、過度に協力する国民も
嫌いなのだ。
この職質自体は昨年6月の、通り魔事件以前からあるが、
通り魔事件も、その後に起きた小規模な斬りつけ事件も
全く、防げていない。
つまり、秋葉原電気街と裏アキバにおける、この職質活動は
ハッキリ言って、まったくのムダなのである。
明らかに、ナイフと無縁な青年に声をかけて、荷物検査を行うよりも
その人員を、もっと他に振り向けてはいかがでしょうか?
昨年の通り魔事件は、こういったムダな職質活動が、
なんの抑止力にもならないことを、満天下に示した、いうなれば、
警察力の敗北でもある。
俺はそう考える。