野球漫画というよりは、野球ファン漫画?
う〜ん、どうも違う。
ザクっと言っちゃえば、3人の女性が、カープを応援する話なんだけど。
第1話、初めて東京ドームを訪れた(ドームを訪れるに至った経緯
なんかは本書を参照されたし。)
主人公の松田実央はドームで声を限りに応援してる人たちを見ながら、
席が隣り合った、基町勝子と下仁谷みなみに問うのだ。
「他人の応援して楽しいですか?」
それに対して、勝子は「他人だから、応援したいの。」
みなみは「自分のことは、自分が頑張ればいいじゃん!」
と答える。
そして挟まれる津田のエピソード。
勝子同様、俺も津田の訃報に接したとき思ったよ「もっと、津田を応援したかった。」
そして、これまた勝子のように、俺も津田の年齢を追い越してしまった。

おそらくは、この本を支える背骨になるであろう、セリフがある。
「ここは堂々と他人を応援できる場所なの。」

そうなのだ、野球選手はアカの他人なのだ。
でも、球場に行けばカープを、球場でプレーする選手を応援したい。
それは、ファンにとって当たり前の行動である。
あまりに、当たり前のことを再認識してしまった。

津田のエピソード以外にも、前田のアキレス腱切断の話、
球団創設時の苦労等、カープファンならばいちいちうなずいてしまう
話が盛りだくさん。

この漫画は、カープ球団からの許可は得ているが
公認ではないそうで、選手名は出てくるけど選手自体は登場しない。
というよりも、グラウンドの展開はほとんどない。
関東での話なので、東京ドーム、横浜スタジアム、
神宮球場、西武ドームが舞台となっている。

出版社は少年画報社。
著者は石田敦子。