今から57年前の21時12分。
夜空を切り裂いた打球は、後楽園球場のレフトポール際に飛び込んだ。
このホームランは、プロ野球を人気スポーツとする当時に打った長嶋茂雄は
国民的大スターとなった。
なぜか、それはこの試合が天皇皇后両陛下の見守る中で行われた
天覧試合だったから。
奇しくも同じ6/25に天皇皇后両陛下の天覧を賜るジャパンフィフティーンは
長嶋のような奇跡を起こせるだろうか?
相手は、昨年のW杯で唯一の黒星を喫したスコットランド。
憎たらしくも、ミスの少ない規律あるラグビーをするチームだ。

正直、こんなに早く対戦が日本で見られるとは思わなかった。
早くても来年、下手したら2019年のW杯まで見る事は出来ないだろうと。
だからW杯の興奮も冷めやらぬ昨年11月に「闘球蘇格蘭代表軍、来年六月ニ来ル」の
報を聞いた時には絶対に行くと決めていたのである。

普段以上に、試合が始まる前のソワソワ感が抑えきれない中、
座席に座って飯喰ったり写真撮ったり無駄話をしたり...。
気が付けばスタジアムは人で埋まっていた。

19:22笛が鳴って試合が始まる。
ウォォォォォォォォン~と鳴り響く歓声。
日本が優位にゲームを進めていくが、いかんせんミスが多い。
レフリーとの相性も良くないようだ。
それでも、前半は日本リード。
茂野が魅せたようなトライが後半も続けばと願ったが...

ノーサイドの笛が鳴った瞬間の脱力感は日本が負けた事よりも
日本の負け方が悪すぎた事に起因する。
大事な所でもミスが無ければ、あと2トライは取れていた試合。
スコットランドはノートライで勝った。
それはとりもなおさず、日本がミスを乱発して相手にPGを与えたがための勝利。
後半から出て来たレイドローは、4回のPGチャンスを一度もミスすることなく12点を稼いだ。
(レイドローが出て来た時の大歓声は、やはり日本のラグビーファンにとって憎いけど
見たい選手だったんだなと言う事を示していた。俺は「グラスゴーの大統領待ってました!」と叫んでた)

日本が世界と伍するには、ミスが無いあるいは最小限に抑える事しかないのだ