川崎109シネマズで「この世界の片隅に」をようやく鑑賞。
金曜日に発券した時には、まだまだ余裕だった席も
当日になってみりゃあ満員。
話題が人を呼ぶという格好の展開だね。

入場前にパンフを購入。
この映画の製作の経緯を考えたら、パンフに1000円は高くない。
これによって俺の中で1000円のパンフを買う映画監督は押井守と片渕須直両監督となった。
パンフ購入ランクの最高位である。

戦前を知る作品としては向田邦子のエッセイ「父の詫び状」とかがあって、
戦前全ての時代が暗かった訳じゃない事は頭ではわかったんだけど、
こうやって、アニメで表現されるとより伝わるね。
その時代だって、キャラメルやチョコレートがあってクリスマスもあった。
すずさんが海苔を届けに行った翌年の昭和9年には「巨人軍」が誕生し
2年後には日本で初のプロ野球の試合が行われた。
つまり、戦前もある程度の時期までは明るくて豊かな時代だったわけだ。
その後、開戦を迎えて徐々に物が無くなって食卓の光景も変わっていくんだけど。

この作品は淡々とした生活を描く中で、徐々に変わっていく生活の有り様で
何が起きているのかを伝えている事である。
特にね「その9日後」
という表現の見事さ。
ぐうの音も出ない。

色々と説明しないと気が済まない映画が多い中この作品は観る側に
考える余地を与えてくれる。

良い映画だったな。
年内にもう一回観られると良いんだけど